生まれて約4週間、特に最初の2週間は、赤ちゃんがお母さんの体内とはまったく違う環境の中で、自分の力で発育していくことに慣れる大切な時期です。次のようなことに注意をしながら、お父さんお母さんをはじめ家族みんなで赤ちゃんとの生活をスタートさせましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんは、眠る時間が多いので清潔で静かな場所にゆったりと寝かせましょう。
また、医学的な理由で医師からうつぶせ寝をすすめられている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあお向けに寝かせるようにしましょう。乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息、誤飲、けがなどの事故を未然に防ぐことにもつながります。
赤ちゃんは、まだ、自分で体温を調節することがうまくできないので、室温を冬は20℃前後、夏は28℃前後を目安に調節しましょう。
できるだけ母乳で育てましょう。母乳栄養は赤ちゃんの病気を防ぎ、赤ちゃんとお母さんのきずなを強くします。母乳が出ないようでも、あせらず、赤ちゃんが欲しがるだけ根気よく吸わせてみましょう。母乳の出を良くするには、お母さんが十分な栄養と休息をとることが大切です。
体を休めるように、ひとりで頑張ろうとせず、家事などは家族に協力を求めましょう。
ビタミンKは出血を止めるために必要なビタミンで、欠乏すると胃腸や皮下に出血しやすくなります。重症の場合、頭蓋内出血を起こします。
母乳栄養児に起こりやすいものですが、現在はビタミンK製剤の適切な投与により、非常にまれになっています。
赤ちゃんの世話をする前に手を洗い、寝具、衣類、おむつはいつも清潔に保ちましょう。また、毎日沐浴を行い、皮膚を清潔に保ちましょう。かぜをひいた人が赤ちゃんに近づいたり、抱いたりしないなど注意も大切です。
出生体重が2,500g未満の低出生体重児については、出生後、市に届けることが法律で義務づけられていますので、忘れずに届け出ましょう。
【届出先:こども家庭センター、国保医療課】
出生体重が2,000g以下の場合や、その他異常がある場合、医療給付が受けられる場合があります。
詳しくはこども家庭センター(電話0192-47-5200)にお問い合わせください。
休日・夜間の急な子どもの病気にどう対処したらよいのか、受診した方がよいのかなど迷ったとき、電話での相談も可能です。
#8000(全国同一短縮番号)をプッシュすると、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医・看護師から症状に応じた適切な対応の仕方や受診する病院などのアドバイスが受けられます。
SIDSとは、それまで元気だった赤ちゃんが睡眠中に何の前ぶれもなく亡くなってしまう病気です。下記のような点を日頃から心がけることで、この病気の発生を減らせることがわかっています。
赤ちゃんは激しく揺さぶられると、首の筋肉が未発達なために脳が衝撃を受けやすく、脳の損傷による重大な障害を負うことや、場合によっては命を落とすことがあります(乳幼児揺さぶられ症候群)。
赤ちゃんが泣きやまず、イライラしてしまうことは誰にでも起こり得ますが、赤ちゃんを決して揺さぶらないでください。万が一、激しく揺さぶった場合は、すぐに医療機関を受診し、その旨を伝えましょう。
言葉を話すことができない赤ちゃんは、泣くことにより、おなかがすいた、おむつが汚れた、だっこしてほしい、暑い、寒いなどと伝えてきます。
おむつを替えたり、おっぱいを飲ませたり、だっこしたり、静かな環境にしたりなどしても赤ちゃんが泣きやまない時は、イライラしてしまいがちです。そのようなときは、深呼吸をしたり、安全な所に赤ちゃんを寝かせてその場からいったん離れたり、誰かと言葉をかわしたりなどして、気分転換をしてみましょう。イライラや感情の不安定さは、お母さん自身の疲れや睡眠不足のほか、「産後うつ病」が原因の場合もあります。医師や保健師など専門家の援助を積極的に求めましょう。
市では、保健師や助産師などが自宅を訪問し、赤ちゃんの発育状況の確認、お母さんの健康相談、育児相談、子育て支援に関する情報提供などを行っていますので、気になることなどがあれば、お気軽にご相談ください。